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自然と子どもの育ち その1


自然と子どもの育ち その1


「木の中に妖精がいるよね」

「妖精かな、木がお母さんみたいだから、そうなのかなぁ?」


そんな話からはじまった「もののけ姫ごっこ」


「男の子が腕をつかむんだよね」

サンとエボシさまが戦っているうちに、いつのまにかサンとアシタカの戦いに(笑)


気が付けば、ここは「タタラ場」であったり「シシガミ」の森であったり。 フランスの社会学者カイヨワの著書『遊びと人間』では、遊びの種類の中に「模擬(ミミクリー)」があります。 繰り返すうちに、相乗効果的に想像力が増してきて、子どもの視野は変化していきます。 真似をするために、観察する力も身につき、また自分自身で楽しみを生み出していきます。 「誰かに遊ばせてもらう」のではなく、「自分で創造的に遊ぶこと」が出来るようになるのです。 オランダの文化史家のホイジンガは『ホモ・ルーデンス』の中で、人間にとっての遊びを定義しています。 遊びとは「遊ぶ本人が自発的に取り組む」ことを示しています。 想像力と創造力を活かして、自発性を養うことが「ごっこ遊び」の目的です。


このような教育効果を知り尽くしているいる先生は、子どもたちの興味を察知し、より引き出してあげる手伝いをしています。


こうした「見立て遊び」による指導は、慣れてくると森の中ではとてもやりやすいことを先生は知っています。


どんな子でも、なにか好きなものはあるはず。


森の中には、はっきりとした形の遊具はありませんが、その代わりに想像力で何にでも変化できる「可能性」にあふれています。

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